どのような「形見分け」をおこなった場合、単純承認とされ相続放棄が出来なくなるかということと、被相続人の残した相続対象外の動産を廃棄する行為が他の相続人の形見分けへの期待権を侵害する不法行為となりうるかを裁判例をみながら解説しています。
遺言は遺言能力の問題あるいは公序良俗違反により無効となることがあります。公正証書遺言も無効となることもあり得ることを裁判例をみながら確認してみます。
相続人のひとりに全財産を残そうとする場合、遺留分が問題となり得ます。その場合、被相続人の生前に遺留分の放棄の手続きをしてもらう方法もあります。しかし、その場合でも、一定のリスクがあることに留意が必要です。
被相続人が未弁済の借入金を残して亡くなった時、その債務は、相続人がどのように相続することとなるのでしょうか。
遺言の文言が多義的、不明確な時、どのように遺言の内容を解釈するのでしょうか。
相続人がいない作家が死亡した時、小説の著作権はどうなるのでしょうか。また、作家の死後、小説の改ざんを誰が守るのでしょうか。著作権の相続の問題をみてみます。
自筆証書遺言の日付はどのような日を記載すれば良いのでしょうか。また、日付を記載しなかったり、実際とは異なる日付が記載されている場合でも、遺言書は有効となり得るのでしょうか。
遺言執行者の相続残目録作成が遅延した場合、遺言執行者は何らかの責任を問われるのでしょうか。また、相続財産目録を作成した時には、遺言の内容に関わらず、相続人全員に交付しなければならないのでしょうか。
実質的に離婚状態にある民法上の配偶者は、相手方配偶者の死亡時に中退共、企業年金等のを受給することができるのでしょうか。
遺言内容と異なる遺産分割の有効性と、その場合、遺言執行者は遺産分割に異議を申し立てることができるかについて裁判例をみながら考えてみます。